さて、議会の1年の始まりとも言える3月議会は、来年度の予算を審査する議会です。

今回も18分お時間をいただき以下の3点、総括質問いたしました。

1 東部地域の諸課題について(大胡、宮城、粕川地域の道路整備について詳しく聞きました)
2 歴史まちづくりについて
3 農業施策について

総括質問の様子はこちら↓

総括質問録画

議事録については、公式の記録が出来ましたら再度アップさせていただきます。


そして、3月26日に令和8年第1回定例会が閉会しました。 議案第43号を除く、すべての議案が可決されました。

議案第43号「前橋市保育所、保育の実施及び保育料等に関する条例の一部を改正する条例」については、否決となりました。この条例は、予算案に組み込まれていた第1子保育料負担軽減(半額)に関連した条例の改正であり、保育料の負担軽減は実施されないことになります。

私もこの条例案については、反対の立場を取らせていただきました。その理由について述べたいと思います。

お子様を保育園に通わせていらっしゃる皆様からは「保育料を軽減してほしい」という切実なお声も聞いておりますし、その想いを私も重く受け止めています。 それでも今回、私が反対を選んだのは、「子どもたちの命と安全を守るための環境整備こそ、行政の大きな役割として、最優先すべき事項である」と考えたからです。

【今回の保育料軽減について】 予算案には、第1子保育料軽減(半額)のために令和8年度(9月から3月までの7ヶ月分)で2億1,000万円が計上されています。年間で実施すると3億6,000万円の予算が必要となります。 

▶︎対象: 0歳~2歳児クラスのこども約1,500人の保育料の半額補助 

▶︎現状:3歳以上や非課税世帯は、すでに国の制度で無償化されています。 なお、現在の保育料は所得(市区町村民税所得割)に応じて算定されるため、今回の半額補助は結果として納税額が多い世帯ほど補助額が大きくなる仕組みです。こうした点も含め、限られた予算のあり方として最適かどうか、引き続き議論が必要だと考えています。

大前提として、こどものための施策を実現することは、子ども子育て最優先を掲げる市として、とても大切なことだと思います。 今回、限られた予算の中で、いま何を選ぶべきかを考えたときに、私は「こどもの命に直結する環境」を整えることこそ、行政が優先して果たすべきことなのではないかと考えています。

もちろん、保育園における保育士の適切な配置や施設の安全確保といった、乳幼児の命を守るための環境整備も同様に重要であり、こうした課題にも引き続き取り組んでまいります。

その上で、現在、こどもをとりまく環境においては、例えば以下のような課題があります。

【小学校体育館へのエアコン設置】 前橋市の市立小学校の体育館には、まだエアコンがありません。近年の異常気象ともいえる猛暑の中、子どもたちは熱中症のリスクと隣り合わせで活動しています。ちなみに今回の予算案では4校の設計費(実際に設置する手前の、設計段階です)1000万円の計上です。これから令和16年にかけて市立小学校体育館への設置を進めていく上で、予算を追加して前倒しできれば、1人でも多くの子どもたちの命、そして災害時の避難所としての安全を守ることに繋がるのではないかと思います。

【スクールバスの拡充】 粕川地域の保護者の皆様や自治会の方からは、粕川地区は小学校の学区が東西に広く、遠距離通学による事故のリスクや、親の送迎の負担もあり、「スクールバスの路線を増やしてほしい」との切実な要望をいただいています。 昨年の議会では、この件について総括質問させていただきましたが、市は「予算の制約」を主な理由に増便は難しいとの回答でした。これも、予算があれば検討の土台に乗る可能性もあります。

(そのときの質問の様子はこちら)▶︎令和7年第4回定例会総括質問

【学校の環境整備と通学路の安全対策】 地元の中学校からも送迎時の安全を確保するための駐車場整備など、具体的な要望をいただいています。また、白線が消えて危ない通学路についても日々ご要望をいただきますが、予算の制約もあり、すぐに実現することは難しい状況であることも事実です。こうした教育現場に関わる要望は市内の各学校で本当にたくさん寄せられていると思いますし、こちらも予算の都合で順番に実施していくしかない状況にあると感じています。

行政にしかできないことは何だろうかと、考えてみるとき、市民の皆様からお預かりした大切なお金(税金)を使って、個人ではどうしても解決できない大きな課題を解決することも、行政の大事な役割の一つだと考えています。個人で「小学校の体育館にエアコンをつける」ことも「スクールバスを走らせる」ことも「通学路を安全にする」ことはなかなかできません。

今回、私は43号議案に対して反対という判断をいたしましたが、保育料の負担軽減そのものを否定しているわけではありません。

まずは子どもの命と安全に直結する施策(体育館へのエアコン設置前倒し、スクールバスの拡充、通学路の安全対策、そして保育施設の環境改善など)へ優先的に予算を配分するよう求めます。

そのうえで、保育料軽減についても段階的に実現できるよう、議会の中で引き続き提案と働きかけを続けてまいりたいと思います。

令和8年第1回定例会(3月議会)” に対して1件のコメントがあります。

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